
NYハーレムに来たもう一つの目的は、今でこそ観光名物になってしまっているけれど、当時は
アフリカン・アメリカンの人々に愛され人気のあるソウル・フード・レストラン「SYLVIA'S」に行ってランチを食べることだった。
しかし、アポロシアターから向かっている途中に二人の男に呼び止められ、煙草を求められたのであげようとしたら
待っていてくれたイエロー・キャブのドライバーが通りの向こう側から大声で僕を呼び、危険を感じた僕は一目散にタクシーに
飛び乗り、ハーレムを後にしたのだ。
車の中で説明を聞いてみれば、煙草だけでは済まず金銭から時計まで全て持って行かれるところだったらしい。
勿論、逆らえば命にも危険が及ぼすということなのだから、車中の中で身震いをしながらホテルへ戻った。
そして、僕の帰りを心配し待っていてくれた陽子さんと田中君に更にこの後、迷惑をかけることになるとは思ってもいなかったことが起きた。
それは ......
次回をお楽しみに。